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作文練習とメモ

ラーメンショップ穴川店へいったこと(2020年5月11日)

今日、親の車をパクってラーメンショップ穴川店へ行った。完全に夏がきたという感じの良い天気だった。店へはいると、シワッシワの老夫婦が丁寧に挨拶をしてくれた。客は世間話もひと段落したママ友、仲睦まじい笑顔の老夫婦、常連っぽい労働者風のおっさんしかいなかった。地元に密着して暮らす人々のための店だと思いうれしかった。ネギチャーシューメンと半ライスを頼んだ。座敷席脇の本棚に少年ジャンプがあったので読む。古来より、少年ジャンプが読める飲食店は最高だと決まっている(cf.メルシー)。鬼滅の刃はハッピーエンド間近のようだ。ラーメンが来る。天井隅のテレビはワイドショーを流していて、出演者たちがコロナについて地獄のような議論をしているのがどうしても耳に入ってしまう。そのうちの誰かが「日本人は我慢強いから検査待ちができる」と言っていた。地面が無くなるような感覚になった。ラーメンをすすりつつ、こうして自分が今置かれた状況のすべてが、世界が終わる直前の妙な静けさのようで(実際世界が終わったことなんてないから経験してるはずないのに)、ドアの外の、のんきな光が差し込む郊外の道路とあいまって、なんだか夢みたいだと思った。